・「贅沢三昧で中国歴代王朝衰退」 温首相が腐敗に危機感
2011年4月6日18時42分
中国共産党機関紙、人民日報などは6日、3月下旬の腐敗撲滅に向けた幹部会議での温家宝(ウェン・チアパオ)首相の演説内容を明らかにした。
首相は「中国の歴代封建王朝の衰退はその贅沢三昧(ぜいたくざんまい)によるものだ」と、幹部腐敗への強い危機感を表明。
「我々のお金はすべて人民の汗水だ。無駄遣いは決して許さない」と訴えた。
首相はまた、昨年1年間に規律違反で処分された党員が14万人に上るとしながら、「人民の期待とはまだ大きな差がある」とした。
中東での政権崩壊を招いた民主化の動きが、幹部腐敗への不満などで生じたとの分析も意識した発言とみられる。
(北京=古谷浩一)
http://www.asahi.com/international/update/0406/TKY201104060365.html
問題が大き過ぎるなら分割する。こちらの能力が小さ過ぎるなら結集する。
問題解決の要諦は、つまりこここに尽きる。要は物事を効率よく運営するにはそれに適した規模と人員の組み合わせが大切ということだとも言える。
中国の場合、統治するには大き過ぎる人口と国土の問題なので分割し統治するしかない。
日本の場合、個々の政治家の能力があまりに小さすぎるので結集するしかない。
日本はもともと狭い国土に高い人口密度だったので中央集権的な統治機構がもっとも効率が良いのだが、東京への一極集中で、人口密度(濃度)の分布差が大きく偏りすぎてしまった。このため経済効率の高い東京都とそうでない地方というアンバランスが生じている。
だからこれを正さなくてはいけないのだが、ここで大切なのは、根本的に問題なのは統治機構の権限所在なのではなく、人口の偏頗のほうであるという点なのである。
なんとなれば、民主主義国家における統治機構組織が持つ政治的権力とはその担当する人口の多寡に比例するものでしかないからだ。
住んでいる人間が多くなれば経済規模も大きくなり税収は増えるので自治体の権限もそれに合わせて大きくなる。
それを地方自治体に権限委譲すれば経済が活性化し人口が増えるというのは、まるっきり思考論理が逆さまなのである。
そうではなく、経済活性化のためには上から見下ろして全国土均一で最も効率のよい人口分布を達成する必要があり、そのために道州制の如き自分たちの地域のみしか視野に入らない低い視座の統治システムではなく、さらに強力な高い視座をもつ中央集権的な統治システムにより、もっと的確な全国土同時の公正な発展計画を策定実行することこそが望ましいのである。
さもないと短期的に地域の実情(あくまで現在のである。他の地域との関係で将来その実情の中身がどういう変化をするかは予測出来ていない)に合わせた効率のよい国家予算運用をしているつもりで、結果、道州の境界を超えて同じ分野への不要な二重投資がなされたり、災害時の協調的対処さえ不可能になる。
少なくとも日本のようなこじんまりした規模の国家においては、道州制は地域エゴを強め、指導力を発揮するべき政治力を弱め、確実な国土と国力の衰退荒廃を招くだけなのである。
道州制や地方自治体への権限委譲に基づく中央集権制の弱体化が、万が一の国家危機においていかに致命的な結果を生むか。
国民は今回のことからその教訓を得ておくべきである。
(まあ最も、中途半端に弱い中央集権制と、政権担当能力皆無の無能な統治者の組み合わせが、道州制より悪い結果を生んでいるという現実も今回あったわけである。
中央集権的統治機構の長所を何一つ生かしきれていないくせに政治主導とか言っている民主党の薄ら馬鹿さって本当にすごいなあと想う。
いくら民意だといっても、村の馬喰に外洋船の船長やらしちゃいかんよなぁ?時化の海なのに。最初から無茶だったのである。)
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